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お風呂のエプロン掃除でいちばん不安なのは、汚れそのものではありません。
「外したあと、ちゃんと元に戻せるのか?」
ここが怖くて、浴槽のエプロンを一度も外したことがない人は意外と多いはずです。
この記事では、単に風呂のエプロンの掃除方法を紹介するのではなく、初めてでも失敗しにくいエプロンの外し方と戻し方、外してはいけないタイプの確認方法、さらにエプロン掃除の頻度までまとめます。
「カビが気になるから掃除したい。でも壊したり、戻せなくなったりするのは困る」
そんな人が、実際にエプロンへ手をかける前に読むための記事です。
なお、浴槽エプロンはメーカーや機種によって構造が違い、自分で外せない製品もあります。いきなり引っぱるのではなく、まずは自宅のお風呂が「外して掃除していいタイプなのか」を確認するところから始めます。
お風呂を掃除していて、ずっと気になっていた場所がある。
浴槽の横についている、大きな板。
名前すら知らなかったけれど、どうやらあれは**「エプロン」**というらしい。
そしてネットで「風呂 エプロン」と検索すると、まあ出てくる出てくる。
「外したらカビだらけだった」
「魔界が広がっていた」
「見なきゃよかった」
……怖い。
でも、それ以上に怖いのが、
「外したあと、戻せなくなったらどうしよう」
という問題だ。
僕もこういう大きな住宅設備を外す作業は苦手だ。「掃除」のつもりが、途中から「住宅設備の修理イベント」に変わる可能性があるからである。
そこで今回は、お風呂のエプロンを初めて掃除する人向けに、外す前の確認、基本的な外し方、掃除方法、戻し方、掃除する頻度までまとめてみた。
結論からいうと、一番大事なのは力ではない。
取扱説明書である。
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そもそも「お風呂のエプロン」ってどこ?
【写真:浴槽横のエプロン部分を矢印で示す】
エプロンとは、浴槽の側面についているカバーのこと。
浴槽を横から見ると、大きな一枚板のようなパーツがついていることがある。これがエプロンだ。
外せるタイプでは、その奥に浴槽の側面や床、排水まわりなどがあり、湿気や汚れがたまりやすい。
問題は、ふだん見えないこと。
見えない。
手も入らない。
なのに湿気はある。
カビからすると、かなり居心地のよさそうな物件である。
Panasonicも、浴槽エプロン内部には湿気がこもりやすく、定期的なお手入れを案内している。掃除の目安は半年に1回としている。LIXILも浴槽下防水パンのお手入れを半年に1回としている。
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ただし、いきなり外してはいけない
ここがこの記事でいちばん伝えたいところ。
エプロンは、全部のお風呂で自由に外せるわけではない。
メーカーやシリーズによって構造が違う。
LIXILの場合も、製品によってそのまま外せるもの、固定部材などを外す必要があるものがあり、シリーズごとに取り外し方法が異なる。
さらに「スパージュ(2014年~)」のように、ユーザー自身ではエプロンを取り外せない製品もある。
だから、
「YouTubeでこうやっていたから」
「下から持ち上げれば外れるらしい」
「とりあえず引っぱってみよう」
は危険。
住宅設備に「とりあえず腕力」は、だいたい悪手だ。
外す前に確認すること
エプロンに手をかける前に、
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浴室メーカー
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浴室・浴槽のシリーズ名や品番
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取扱説明書
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メーカー公式サイトの取り外し手順
を確認しておこう。
取扱説明書が見つからない場合も、メーカーサイトで品番やシリーズ名から検索できることがある。
そして説明書に「取り外さない」「お客様による取り外し不可」などと書かれていたら、そこで終了。
それは敗北ではない。
正しい撤退である。
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エプロン掃除に必要なもの
【写真:掃除道具を床に並べる】
外せることが確認できたら、先に道具を集めておく。
途中でゴム手袋をしたまま家の中をウロウロすると、だいたいドアノブまで掃除する羽目になる。
用意しておきたいのは、
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ゴム手袋
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浴室用中性洗剤
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スポンジ
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柄の長いスポンジやブラシ
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古い歯ブラシ
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雑巾や古いタオル
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ゴミを取るためのキッチンペーパーなど
このあたり。
LIXILではエプロンのお手入れに浴室用中性洗剤を使い、2~3分置いたあと、スポンジで表裏を洗う方法を案内している。浴槽下についても、中性洗剤をつけて柄付きスポンジなどでやさしく掃除する方法が紹介されている。
カビがある場合は、その浴室や素材で使用できるカビ取り剤を選び、製品表示に従おう。
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エプロンを外す前に「戻すための写真」を撮る
これ、かなりおすすめ。
【写真:取り外す前のエプロン下部・左右の取り付け状態】
エプロンを外す前に、
スマホで写真を撮っておく。
正面。
左右。
下側。
固定部品が見えるなら、そこも撮る。
人間の記憶というものは、「こんなの覚えられるでしょ」と思った瞬間から急速に信用できなくなる。
30分後には、
「あれ。このツメ、こっちだったっけ?」
となる。
写真なら裏切らない。
とくに初めて外す場合は、取り付け前の状態を数枚残しておくと安心だ。
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お風呂のエプロンの基本的な外し方
ここからは一般的な流れ。
ただし、実際には必ず自宅の浴槽の取扱説明書を優先してほしい。
浴槽によっては、エプロン下部に手を掛けて持ち上げ、手前へ動かして外すタイプがある。
一方で、固定部品を操作するタイプや、ほかの部材との位置関係を確認しながら外す製品もある。
「なかなか外れないな」
と思ったところで力勝負を始めないこと。
正常な外し方なのか、そもそも外してはいけない製品なのか分からない状態で強く引っぱると、エプロンや固定部品を傷める可能性がある。
LIXILも、無理に扱うとエプロンや固定部材が破損するおそれがあるとして注意を呼びかけている。
説明書どおりにやっているのに外れないなら、一度やめる。
これくらい慎重でちょうどいい。
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外したエプロンを洗い場に立てかけない
エプロンが外れた。
達成感がある。
なんだ、意外と簡単じゃん。
……と、その辺に立てかけたくなる。
でもLIXILは、外したエプロンを洗い場に立てかけたままにすると、倒れて浴室ドアをふさいだり、部品を破損したりする可能性があると注意している。
浴槽の中、浴槽の上、または脱衣室などに置くことが推奨されている。
デカい板なので、倒れると普通に怖い。
安全な置き場所を先につくっておこう。
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開けた瞬間、汚くても慌てない
【写真:エプロン内部・掃除前】
ここからが本番。
数年間、一度も掃除したことがなければ、
「あっ……」
となる可能性はある。
髪の毛。
ホコリ。
石けんカス。
黒っぽい汚れ。
ぬめり。
僕なら一回、静かにエプロンを戻したくなる。
でも掃除そのものは、それほど複雑ではない。
大きなゴミや髪の毛を先に取り、そのあと浴室用中性洗剤を使って床や壁、エプロン裏側を洗っていく。
LIXILでは、中性洗剤をかけて2~3分ほど置き、柄付きスポンジなどで届く範囲をやさしくこすり、シャワーで洗剤を流す方法を案内している。
ここでも「完璧に全部ピカピカにしてやる」と奥まで無理に手を突っ込まないこと。
届く範囲で十分。
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内側にさらにフタがあっても、勝手に外さない
エプロンを取ったら、その奥にまたパネルのようなものが出てくる場合がある。
「なるほど。第二形態か」
と思って外したくなるけれど、ちょっと待ってほしい。
LIXILでは、エプロン内部に「内ブタ(点検口パネル)」があるシリーズについて、内ブタは外さないように案内している。
長時間水をかけたり、強くこすったりするのも漏水につながるおそれがあるという。
エプロン掃除は遺跡発掘ではない。
奥へ奥へ進めばいいわけではないのである。
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掃除が終わったら、いよいよ最大の難関「戻す」
【写真:エプロン取り付け中】
初めて掃除する人が本当に知りたいのは、たぶんここだ。
外し方より戻し方。
基本は、外した手順の逆。
ただし、浴槽によってツメや固定部材の位置が違うため、ここも取扱説明書どおりに作業する。
ここで最初に撮った写真が役に立つ。
「掃除前はどの位置だったか」
「左右に変なすき間がなかったか」
「下側はどこまで入っていたか」
を写真と比べる。
取り付けたあとに軽く確認して、
ガタつかないか。
浮いていないか。
左右がズレていないか。
固定部品が正しくセットされているか。
をチェックする。
LIXILでは、固定部品が正しく取り付けられていないとエプロンが洗い場側へ脱落し、浴室ドアが開かなくなる可能性まであるとしている。
つまり、
「たぶん付いた!」
ではなく、
「説明書と見比べて、ちゃんと付いた」
まで確認して掃除終了だ。
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エプロン掃除の頻度は半年に1回くらいが目安
「こんなの毎月やるの?」
と思った人。
安心してほしい。
少なくともメーカーのお手入れ情報を見る限り、毎週やるような掃除ではない。
LIXILでは浴槽下のお手入れを「半年に1回」、Panasonicもエプロン掃除を「半年に一回を目処」と案内している。
なので目安としては、
半年に1回程度。
梅雨前。
年末の大掃除。
季節の変わり目。
など、自分が忘れにくいタイミングに決めてしまうと楽だ。
もちろん、浴室の構造や使い方、メーカー指定によって適切なお手入れ方法は違うので、自宅の説明書を優先しよう。
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掃除したあとは「カビを増やさない」ほうがラク
せっかくエプロンを外して大掃除したなら、その状態をできるだけ長く保ちたい。
そこで考えたいのが、防カビ対策。
たとえば「ルックプラス おふろの防カビくん煙剤」は、メーカーが2か月ごとの使用を推奨している浴室用の防カビ製品だ。
使用時は浴室を閉め切って90分以上置き、その後しっかり換気する。使用方法や使えない素材・注意事項は製品表示を確認してほしい。
もちろん、防カビ剤を使えば掃除そのものが永遠に不要になるわけではない。
でも、
「半年後にもう一度開けたときの絶望を、少しでも小さくする」
という意味では検討する価値がある。
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エプロン掃除で一番やってはいけないこと
エプロン掃除をしてみて思う。
いちばん怖いのはカビではない。
「たぶんこうだろう」で設備を外すことだ。
検索すると、外し方を説明する写真や動画はいくらでも出てくる。
でも、その浴槽と自宅の浴槽が同じとは限らない。
だから順番は、
メーカーと品番を確認する。
取扱説明書を読む。
外せる製品だと確認する。
外す前に写真を撮る。
説明書どおりに外す。
掃除する。
説明書と写真を見ながら戻す。
これでいい。
初めてなら、慎重すぎるくらいでいいと思う。
浴槽の横にある、あの何でもない一枚の板。
ずっと「開けてはいけない扉」のように見えていたけれど、仕組みさえ分かれば怖さはかなり減る。
ただし本当に開けてはいけない扉もある。
だから今日はまず、お風呂場でエプロンを引っぱるのではなく、
取扱説明書を探すところから始めよう。
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まとめ|エプロン掃除は「外し方」より、外す前の確認が大事
お風呂のエプロン掃除は、やってみると特別むずかしい作業ではありません。
ただし、浴槽エプロンはメーカーや機種によって構造が違い、そもそも自分では外せないタイプもあります。
だからこそ大事なのは、いきなり引っぱることではなく、
「このエプロンは外していいのか」
「どう外して、どう戻すのか」
を先に確認することです。
初めて掃除するなら、取扱説明書を確認し、外す前の状態をスマホで撮影しておくだけでも安心感はかなり変わります。
エプロン掃除の頻度は、メーカーによっては半年に1回程度が目安。毎週やるような掃除ではないので、大掃除や梅雨前など、自分が忘れにくいタイミングに決めておくと続けやすいでしょう。
ずっと気になっていた浴槽の横の「あの板」。
怖いのは、奥の汚れよりも、よく分からないまま外してしまうことかもしれません。
まずは力を入れる前に、メーカー名と品番を確認する。
それだけで、エプロン掃除はかなり失敗しにくくなります。
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