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【失敗してから読む】プラモデルのスミ入れ修正術|はみ出し・にじみ・パーツ割れの直し方

【失敗してから読む】プラモデルのスミ入れ修正術|はみ出し・にじみ・パーツ割れの直し方

 

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プラモデルのスミ入れで失敗して、「はみ出したインクを消したい」「にじみを直したい」「拭き取りすぎた」「パーツが割れた」と困っていませんか?

この記事では、スミ入れの基本的なやり方だけを紹介するのではなく、スミ入れで失敗した後にどう修正するかを中心に解説します。

ガンプラなどのプラモデルでは、ガンダムマーカーのはみ出し、エナメル系スミ入れ塗料のにじみ、拭き取りすぎによる線の消失、塗装面の傷み、さらにはパーツ割れまで、さまざまなトラブルが起こります。

そこで今回は、**「プラモデル スミ入れ 失敗」「スミ入れ 修正」「スミ入れ はみ出し 消し方」「スミ入れ パーツ 割れ」**といった悩みに対して、原因と直し方を症状別に整理しました。

「これからスミ入れを始めたい人」向けの記事ではなく、すでに失敗してしまい、今すぐ直し方を知りたい人のための記事です。

使った塗料やマーカーの種類によって修正方法は変わるため、ガンダムマーカー、流し込みタイプ、エナメル系塗料など、それぞれに合った対処法も紹介します。

失敗したからといって、すぐにパーツ交換や塗り直しが必要とは限りません。

まずは自分の失敗が「はみ出し」「にじみ」「拭き取りすぎ」「塗装剥がれ」「パーツ割れ」のどれに当てはまるか確認し、正しい方法でリカバリーしていきましょう。

以下が完成版です。メーカー公式情報を確認しつつ、特に「失敗したあと何をすればいいか」がすぐ分かる構成にしています。

1. プラモデルのスミ入れでよくある失敗とは?まず原因を知ろう

スミ入れがはみ出して汚くなってしまう原因

プラモデルのスミ入れで最も多い失敗が、「線からインクがはみ出して汚くなった」というものです。ただし、はみ出したからといって失敗確定ではありません。スミ入れは基本的に、あとから余分な塗料を拭き取って仕上げる作業だからです。

特に流し込みタイプでは、モールドに塗料を流すために筆先やペン先をパーツへ触れさせます。その接点にはどうしても小さな塗料だまりができます。つまり、ある程度はみ出すこと自体は珍しいことではありません。

問題になるのは、必要以上に塗料を付けた場合です。筆に大量の塗料が付いている状態でパーツへ触れると、凹線だけでなく周囲の平らな部分へ一気に広がってしまいます。また、同じ場所へ何度も塗料を追加すると、モールドからあふれやすくなります。

初心者ほど「線が薄いから、もう少し流そう」と追加したくなりますが、まずは少量を流して様子を見るのが基本です。

極細タイプのスミ入れペンなら、ペンを強く押し付けないことも重要です。線を描こうとして力を入れると、ペン先がモールドから外れて周囲を汚してしまいます。

なお、GSIクレオスのガンダムマーカー極細タイプは、無塗装パーツであれば、はみ出した部分を消しゴムで取り除けると案内されています。つまり、少しはみ出した程度なら慌てる必要はありません。 (Mr. Hobby)

「絶対にはみ出さないようにする」というより、「少量で作業し、あとからきれいに整える」と考えた方が、スミ入れはずっと簡単になります。

モールド以外までインクがにじんでしまう原因

「スミ入れした瞬間、黒いインクが周囲まで広がってしまった」という失敗もよくあります。この場合、単純にはみ出しただけではなく、パーツ表面の状態が原因になっている可能性があります。

流し込みタイプのスミ入れ塗料は、毛細管現象を利用して細い溝へ塗料を流していきます。きれいな凹線なら狙った方向へ流れやすいのですが、表面に細かな傷やザラつきがあると、そこへ塗料が入り込んでしまいます。

特に注意したいのが、つや消し状態の表面です。

つや消しの表面は肉眼では均一に見えても、実際には細かな凹凸があります。そのため、薄いスミ入れ塗料が凹凸へ染み込むと、黒いシミのように広がりやすくなります。

ヤスリをかけたパーツも同じです。400番や600番程度の比較的粗いヤスリ傷が残っている部分へスミ入れすると、傷へインクが入り込み、拭いても取れない黒ずみになることがあります。

このタイプの失敗は、「塗料を流しすぎた」だけではありません。表面の状態そのものが関係しています。

対策としては、スミ入れ前に表面をなめらかにしておくことが重要です。塗装する場合は、必要に応じて光沢寄りのクリアー層を作ってからスミ入れすると、余分な塗料を拭き取りやすくなります。

もしすでににじんでしまった場合は、むやみに強くこするのではなく、使用した塗料に合った方法で少しずつ除去してください。強くこすると、にじみより大きな傷を作ってしまうことがあります。

拭き取りすぎてスミまで消えてしまう原因

スミ入れがきれいにできたと思ったのに、綿棒で拭いたら線の中まで消えてしまった。この失敗も初心者にはかなり多いものです。

大きな原因は「拭く方向」と「力」です。

モールドと同じ方向へ綿棒を強く動かすと、溝の中へ綿棒の繊維が入り込み、残したいスミまでかき出してしまうことがあります。

たとえば横方向に伸びている線なら、線に沿って左右へ何度もこするより、線を横切るように軽く拭いた方がスミを残しやすくなります。

また、綿棒へ溶剤を付けすぎることも原因です。

びしょびしょの綿棒を使うと、表面だけでなく凹線の中へ溶剤が入り込みます。その結果、せっかく入れたスミまで溶け出してしまいます。

溶剤を使う場合は「濡れている」ではなく「少し湿っている」程度から試すのが安全です。

タミヤのスミ入れ塗料では、塗料が乾いてからエナメル溶剤を含ませたクラフト綿棒ではみ出した部分を拭き取る方法が公式に案内されています。

もしスミまで消えても、基本的にはやり直せます。

一度表面をきれいにして乾燥させ、同じ部分へ少量だけスミを入れ直してください。失敗した部分だけ修正しようと何度も触るより、一度状態を整えてからやり直す方がきれいに仕上がります。

塗装したパーツの色まで落ちてしまう原因

スミ入れを拭き取っていたら、黒いスミだけでなく本体の塗装まで落ちてしまった。このトラブルは、塗装派のモデラーなら特に注意したい失敗です。

原因の一つは、スミ入れに使った塗料や修正剤と、下地塗料の相性です。

「スミ入れ用だから、どんな塗装の上でも使える」と考えるのは危険です。同じスミ入れ用品でも、油性、水性、エナメル系など性質が異なります。

たとえばGSIクレオスは、ガンダムマーカーの極細タイプについて、ガンダムマーカー塗装用、Mr.カラー、ガンダムカラー、水性ホビーカラーなどの塗装面へ使用すると、塗装面を溶かす場合があると案内しています。塗装面で使う場合は、ふきとりタイプなど別製品の使用を案内しています。 (Mr. Hobby)

もう一つ多いのが、強くこすりすぎるケースです。

たとえ塗料同士の相性に問題がなくても、綿棒で何十回もゴシゴシこすれば、塗膜が摩耗して下地が見える可能性があります。

特に角やエッジは塗膜が薄くなりやすい部分なので注意してください。

失敗を防ぐには、本番前にランナーや目立たない場所でテストするのが確実です。

「この組み合わせなら大丈夫」と思い込まず、自分が使っている塗料とスミ入れ用品の説明を確認してから作業することが大切です。

スミ入れ後にパーツが割れる・ヒビが入るのはなぜ?

スミ入れの失敗の中でも特にショックなのが、作業後にパーツへヒビが入ったり、突然割れたりするトラブルです。

これは、薄い塗料や溶剤がパーツの細かな隙間へ入り込み、プラスチックへ影響したところへ力が加わることで起こる場合があります。

注意したいのが、すでに組み立てたパーツです。

スナップフィット式のプラモデルは、ピンと穴を押し込むことでパーツ同士を固定しています。つまり、見た目には普通でも内部には力がかかった状態の場所があります。

その周囲へ液体を大量に流し込むと、接合部や細い部分へ液体がたまりやすくなります。

「流し込みだからたっぷり流した方が線がきれいになる」と考えるのはおすすめできません。

さらに、ガンプラなどではキットによってPSだけでなくABSなど複数の樹脂が使われる場合があります。実際にBANDAI SPIRITSの商品情報でも、PS・PE・ABSなど複数素材が使用されている製品があります。

そのため、すべてのパーツを同じ感覚で扱わないことが重要です。

スミ入れ前には説明書やランナー表示で素材を確認し、使用する製品の注意書きも確認しましょう。

そして流し込み系は「必要な場所へ、必要最低限」が基本です。関節や接続ピンの周囲へ大量に流し込まないだけでも、トラブルのリスクを減らせます。

2. スミ入れがはみ出した・にじんだ時の正しい修正方法

乾く前に触るべき?スミ入れを修正するベストなタイミング

スミ入れがはみ出した瞬間、「早く拭かなきゃ!」とティッシュでこすりたくなる人は多いでしょう。しかし、製品によっては少し待った方がきれいに修正できます。

たとえばタミヤのスミ入れ塗料では、公式に「乾いてから」エナメル溶剤で湿らせたクラフト綿棒を使って拭き取る方法が案内されています。

乾燥前の塗料を慌てて触ると、塗料を広い範囲へ引き伸ばしてしまうことがあります。

小さな点だった汚れが、大きな黒いシミになってしまうわけです。

一方で、水性のふきとりタイプなど、製品によっては綿棒やティッシュで手軽に余分なインクを拭き取れるものもあります。GSIクレオスの「ガンダムマーカー スミいれ ふでぺん 水性 ふきとりタイプ」は、はみ出した部分を綿棒やティッシュで拭き取れると案内されています。

つまり、「いつ拭けばいいか」は一律ではありません。

大事なのは、使っている製品を把握することです。

失敗した瞬間に慌てるのではなく、まず「何を使ってスミ入れしたか」を確認してください。

そして大量にはみ出した場合でも、ティッシュでこすり回すのではなく、余分な液体を軽く吸い取る程度にします。

スミ入れのリカバリーでは、素早さよりも「適切な方法で触ること」の方が重要です。

ガンダムマーカーがはみ出した時の消し方

ガンプラ初心者に人気なのが、ガンダムマーカーを使ったスミ入れです。ペン感覚で作業できますが、当然ながら線からはみ出すこともあります。

極細タイプを無塗装の成型色パーツへ使った場合、修正は比較的簡単です。

GSIクレオスでは、無塗装パーツ上の極細タイプのはみ出しは、消しゴムで消すことが可能と案内しています。

方法は難しくありません。

インクが落ち着いてから、きれいな消しゴムで余計な部分だけを軽くこすります。

このとき、強く押し付けないことがポイントです。

スミを入れた凹線まで何度もこすると、必要な部分まで薄くなることがあります。また消しゴムのカスがモールドへ入り込んだら、柔らかいブラシなどで取り除きましょう。

シャープペンシルタイプのスミ入れ用品も、公式情報では、はみ出した部分を消しゴムで取り除けるとされています。

一方で注意したいのが塗装面です。

極細タイプは、塗装の種類によって下地を傷める可能性があります。そのため、無塗装パーツと同じ感覚で「あとで消せばいい」と考えない方が安全です。

塗装済みパーツへスミ入れする場合は、使用するマーカーの説明を確認したうえで選んでください。

初心者なら、まずランナーや余ったパーツで「描く→消す」を一度練習しておくと、本番での失敗がかなり減ります。

エナメル系スミ入れ塗料がはみ出した時の拭き取り方

流し込みタイプのスミ入れ塗料を使っていると、モールド周辺へ丸い点のような塗料だまりが残ることがあります。

この汚れは、適切な方法ならきれいに修正できます。

タミヤのスミ入れ塗料の場合、公式には塗料が乾いたあと、エナメル溶剤を含ませたクラフト綿棒ではみ出し部分を拭き取る方法が案内されています。タミヤのX-20も、エナメル塗料の薄め、用具の洗浄、塗料の拭き取りなどに使用する製品です。 

ここで大切なのは、溶剤を大量に使わないことです。

綿棒へ溶剤を付けたあと、そのままパーツへ当てるのではなく、ティッシュなどへ軽く押し付けて余分な液体を落とします。

そして、塗料だまりだけを軽くなでるように拭きます。

一度できれいにしようと何度も強くこする必要はありません。

少し拭いて確認し、まだ残っていれば綿棒のきれいな面へ変えてもう一度作業する。この繰り返しの方が失敗しにくくなります。

また、組み立て済みのパーツでは隙間へ溶剤が入り込まないよう注意してください。

綿棒から液が垂れるほど付ける必要はありません。

「溶剤で洗う」のではなく、「表面の余計な塗料だけを少量の溶剤で拭き取る」という感覚で作業することが重要です。

綿棒・消しペン・溶剤を使い分けるポイント

スミ入れの修正道具には、綿棒、消しゴム、専用の消しペン、溶剤、ティッシュなどいろいろあります。

しかし、どれか一つですべての失敗を直せるわけではありません。

重要なのは、使ったスミ入れ用品に合った道具を選ぶことです。

無塗装パーツへガンダムマーカー極細タイプを使った場合なら、消しゴムで修正できます。 (Mr. Hobby)

水性のふきとりタイプなら、GSIクレオスは綿棒やティッシュで余分な部分を拭き取れるとしています。

一方、タミヤのエナメル系スミ入れ塗料では、乾燥後にエナメル溶剤を含ませたクラフト綿棒で拭き取る方法が案内されています。

このように、同じ「スミ入れ」でも修正方法は違います。

初心者が覚えておきたいのは、「強力な溶剤ほどよく消える」という考え方をしないことです。

必要以上に強い方法を選べば、スミだけでなく塗装やパーツ表面まで傷める可能性があります。

まずは最も弱い方法から試してください。

乾いた綿棒で取れるならそれで十分。消しゴムで直せるなら溶剤は不要です。

溶剤が必要なら、少量から試します。

この「弱い方法から段階的に試す」という考え方を持っておくと、スミ入れ修正の失敗をかなり減らせます。

拭き取りすぎて消えたスミを自然にやり直す方法

余分な部分をきれいにしようとしていたら、肝心のモールドの中まで真っ白になってしまった。

そんなときでも、慌ててその場ですぐ塗り直す必要はありません。

まず、修正に使った溶剤や水分が残っている場合は、十分に乾かします。

濡れた状態へ追加で塗料を流すと、通常より広がりやすくなったり、色が薄まったりすることがあります。

乾燥したら、消えてしまった部分の少し手前からスミを入れ直します。

流し込みタイプなら、消えた場所へ塗料を直接ベタッと置くのではなく、モールドへ少量だけ触れさせて自然に流します。

これにより、残っているスミとつながりやすくなります。

極細ペンの場合も、一度で真っ黒にしようとしないことがコツです。

薄い部分を少しずつ補う方が自然です。

再度拭き取るときは、前回よりも綿棒の溶剤量を減らしましょう。

また、モールドに沿って何度もこするのではなく、線を横切るように軽く拭くと、内部のスミを残しやすくなります。

同じ失敗を何度も繰り返す場合は、作業方法ではなく道具側を見直すのも有効です。

綿棒が太すぎるなら先の細いものに変える。溶剤が多すぎるなら小皿へ少量だけ出す。

スミ入れは器用さより、「余計なことをしない」ことの方がきれいな仕上がりにつながります。

3. パーツが割れた!スミ入れによる破損の原因とリカバリー方法

なぜスミ入れ塗料でプラスチックが割れることがあるのか

スミ入れをしただけなのに、数分後にパーツへヒビが入った。この現象を初めて経験すると「塗料でプラスチックが割れるの?」と驚くかもしれません。

プラモデルのパーツには、組み立てた時点ですでに力がかかっている場所があります。

代表的なのが、ピンを穴へ強く差し込んで固定する部分や、関節、細い軸、パーツ同士を強くはめ込んでいる場所です。

そこへスミ入れ用の液体が入り込むと、条件によっては素材が影響を受け、かかっていた力に耐えられなくなってヒビが生じる場合があります。

特に流し込みタイプは、狭い隙間へ入り込む性質を利用しているため、目に見える表面だけを塗っているつもりでも、接合部の奥へ液体が回ることがあります。

だからこそ「もっと流せばくっきりする」と大量に使うのは避けたいところです。

またプラモデルには複数種類の樹脂が使われることがあります。ガンプラ系でも、製品によってPSやABSなどが含まれています。

重要なのは、「この製品ならどんなパーツにも安全」と自己判断しないことです。

使用するスミ入れ用品の注意事項と、キットの素材表示を確認すること。

そして、関節や接合部へ液体をためないこと。

この二つが、パーツ割れを防ぐ基本になります。

組み立てたまま流し込むと割れやすくなる理由

スミ入れは完成したガンプラへ一気に行うより、可能なら組み立て途中やパーツ単位で行った方がトラブルを避けやすくなります。

理由は、組み立てたパーツには「力がかかっている場所」が増えるからです。

たとえば二つのパーツをパチンとはめ込んだ場所では、ピンが穴を押し広げるような力が働いていることがあります。

さらに可動軸やボールジョイント周辺は、動かすための負荷もかかります。

こうした場所へ液体が入り込むと、単体のパーツへ使った場合とは条件が変わります。

加えて、組み立て後は液体がどこへ流れているか確認しにくくなります。

表面では少量に見えても、パーツの合わせ目から内部へ流れ込み、見えない場所にたまる可能性があります。

そのため、流し込み系で作業するなら「完成状態へ大量に流す」のは避けた方が安心です。

できるだけパーツへ余計な力がかかっていない段階で作業するか、少なくとも関節や接合部のすぐ近くでは必要最小限にしてください。

特に細いパーツの場合、ヒビが入ってから気付くこともあります。

作業後すぐに関節を何度も動かすのではなく、一度状態を確認しましょう。

スミ入れを「最後に完成品へジャブジャブ流す作業」と考えるのではなく、組み立て工程の中へ組み込むと安全性も仕上がりも改善しやすくなります。

小さなヒビなら修復できる?破損状態のチェック方法

パーツへヒビを発見したら、まずやるべきことは「触り続けないこと」です。

割れたかどうか確かめるために曲げたり、関節を何度も動かしたりすると、小さなヒビが完全な破断へ進んでしまうことがあります。

最初に、パーツを取り外せるなら無理のない範囲で分解し、ヒビの位置を確認します。

表面だけに浅く入った線なのか、パーツを横断するほど深い亀裂なのかで対応は変わります。

次に重要なのが、負荷のかかる場所かどうかです。

装甲の端に小さなヒビがある場合と、関節軸の根元にヒビがある場合では意味が違います。

関節軸、接続ピン、武器を支える細いジョイントなどは、接着して見た目が戻っても再び力が加わるため、補強が必要になることがあります。

また、塗料や溶剤が残っている可能性がある場合は、すぐに接着作業へ入らない方がよいケースもあります。

表面の状態を確認し、十分に乾燥させてください。

「小さいヒビだから瞬間接着剤を大量に流し込めば大丈夫」と考えるのも危険です。

接着剤が可動部へ回れば、今度は関節そのものが固まる可能性があります。

まず破損箇所をよく観察し、「見た目だけの問題」「強度に関係する問題」のどちらかを判断することがリカバリーの第一歩です。

接着剤で直せるケースとパーツ交換を考えた方がよいケース

割れたパーツは、場所によっては接着で直すことができます。

たとえば固定された外装パーツで、亀裂の両側を正しい位置へ戻せる場合は、素材に適した接着方法で修復できることがあります。

接着後に合わせ目を整え、必要ならヤスリがけや塗装を行えば、見た目をかなり戻せるケースもあります。

一方、関節軸や細いピンの根元など、常に力がかかる場所では話が変わります。

一度折れた部分を表面だけ接着しても、ポーズを変えた瞬間に再び折れる可能性があります。

こうした箇所では、真鍮線などを使った補強が行われることもありますが、初心者にとっては難易度が上がります。

無理に修復を繰り返すより、交換できるパーツなら交換を検討する方が安全な場合もあります。

特に高価なキットや限定品の場合、「何とか自分で直さなければ」と焦りがちですが、まず破損を悪化させないことが大切です。

また、同じランナー内に似た形状の不要パーツがあるからといって、切削して無理に代用する必要もありません。

強度や可動に関わる部分は慎重に判断しましょう。

接着で直す場合でも、使用する接着剤がパーツ素材に対応しているかを必ず確認してください。

「プラモデル用接着剤なら全部同じ」ではありません。

修復では、スミ入れ以上に素材確認が重要になります。

二度と割らないために覚えておきたいスミ入れ前の対策

パーツ割れを防ぐ最も有効な方法は、割れてから上手に直すことではなく、割れにくい状態でスミ入れすることです。

まず確認したいのがパーツ素材です。

説明書やランナーの表示を確認し、自分が使うスミ入れ用品と組み合わせて問題がないかをチェックします。

次に、「大量に流さない」こと。

スミ入れ塗料は、線を黒い液体で満タンにする必要はありません。

筆先を一点へ触れさせ、モールドを伝って流れたらいったん止めます。

足りない場所だけ別の場所から追加すれば十分です。

また、接続ピンや関節の周囲では特に慎重に作業しましょう。

液体がパーツの合わせ目へ吸い込まれていく場合は、それ以上追加しない方が安全です。

可能なら、組み立てる前やパーツへ大きな力がかかっていない状態で作業する方法もあります。

そして、新しい塗料を初めて使うときはテストをしてください。

ランナーの切れ端なら、本番のパーツを傷付けずに塗料の流れ方や拭き取り方法を確認できます。

数分のテストを面倒に感じるかもしれませんが、完成間近のキットが割れてしまうことを考えれば、十分に価値があります。

「素材確認・少量・接合部にためない」。

この3つを覚えておくだけでも、スミ入れによる破損リスクはかなり抑えやすくなります。

4. 塗装面を傷めた・汚れが残った時の修正テクニック

スミ入れを消したら下地の塗装まで落ちた時の対処法

スミ入れの拭き取り中に本体色まで落ちてしまったら、まず作業を止めましょう。

「少し色が落ちたから、周りもこすって均一にしよう」と触り続けると、被害が広がることがあります。

最初に確認するのは、どの層まで傷んだかです。

クリアー層だけが曇ったのか、本体色が薄くなったのか、サーフェイサーや成型色まで見えているのかで修正方法が変わります。

ごく小さな点なら、同じ塗料を細い筆で塗って補修できることがあります。

一方、大きく色が落ちた場合は、部分補修だけでは色ムラが目立つことがあります。その場合はパーツ単位で塗り直した方が自然になることもあります。

重要なのは、原因も確認することです。

GSIクレオスのガンダムマーカー極細タイプは、特定の塗装面へ使用すると塗膜を溶かす可能性があるため注意が必要とされています。

つまり、技術不足ではなく「組み合わせそのもの」が原因の場合もあります。

また、タミヤのスミ入れ塗料では、ラッカー系やアクリル系で塗装した下地に対する使用例が公式に示されていますが、実際の作業では塗膜の乾燥状態なども影響します。

補修後は、同じ修正方法をそのまま繰り返さず、スミ入れ用品や拭き取り方法を見直してください。

表面に黒いシミや拭き跡が残ってしまった時の直し方

はみ出したスミを拭き取ったのに、乾燥すると薄い黒ずみが残っていることがあります。

これは、塗料が表面の細かな傷や凹凸へ入り込んでいる可能性があります。

まず、使ったスミ入れ用品に対応した方法で、もう一度ごく軽く拭き取ってみます。

このとき、広い範囲をこするのではなく、黒ずみのある場所だけを少しずつ狙います。

それでも取れない場合、さらに強くこするのはおすすめできません。

表面が荒れている場合は、塗料を落とそうとして磨き続けるほど傷が増え、そこへ別の汚れが入り込む悪循環になるからです。

無塗装パーツなら、状態によっては細かな番手のヤスリや研磨材を使って表面を整えられる場合があります。ただし光沢のある成型色では、磨いた場所だけ質感が変わることもあります。

塗装済みなら、必要に応じて部分的に本体色を塗り直す方がきれいになる場合もあります。

スミ入れ前の予防も重要です。

ヤスリ傷が残ったままの場所や、強いつや消し面では、薄い塗料が細かな凹凸へ入り込みやすくなります。

きれいに拭き取れる面を作ってからスミ入れするだけで、シミの発生はかなり防ぎやすくなります。

修正は「取れないから強くする」のではなく、「なぜ取れないか」を考えることが大切です。

つや消し面でスミが広がってしまった時のリカバリー

つや消し仕上げの上へスミ入れしたら、線の周囲まで黒く染まってしまった。

これは非常に起こりやすい失敗です。

つや消し面には非常に細かな凹凸があり、そこへ薄いスミ入れ塗料が入り込みます。そのため、光沢のある滑らかな面と比べて、余計な塗料を拭き取りにくくなります。

すでに広がってしまった場合は、まず使用した塗料に合った方法で少しずつ汚れを除去します。

ただし、強くこすってはいけません。

つや消し面は表面状態そのものが仕上がりを作っているため、一部分だけ磨かれると、そこだけツヤが出て目立つことがあります。

汚れが軽ければ最小限の拭き取りで整えます。

どうしても黒ずみが残り、塗装済みのパーツなら、本体色を補修した後で再びトップコートを行う方法もあります。

今後同じ失敗を防ぎたい場合は、作業順を見直してください。

一般的には、スミ入れをしやすい滑らかな表面で作業し、余計なスミをきれいに拭き取ったあとで、最終的なつや消し仕上げを行う方が管理しやすくなります。

もちろん使用している塗料の組み合わせによって工程は変わります。

大切なのは、「つや消しを吹いたあとなら完成に近いからスミ入れもしやすい」とは限らないことです。

スミ入れは、仕上げの順番まで含めて考えると失敗しにくくなります。

修正部分だけ目立ってしまった時になじませるコツ

スミ入れの失敗を直せたものの、「修正したところだけ妙にきれい」「そこだけツヤが違う」という状態になることがあります。

原因は、色ではなく表面の質感が変わっていることが多いです。

たとえば綿棒で何度もこすった場所は、周囲より光沢が出ることがあります。

逆に、補修塗装した場所だけザラつく場合もあります。

まず色が合っているかを確認したあと、光を斜めから当てて表面を見てください。

正面からは分からなくても、角度を変えるとツヤの差がよく分かります。

塗装作品の場合は、修正箇所だけを何度も触るより、最後にパーツ全体へ適切なトップコートを施すことで質感をそろえやすくなります。

ただし、クリアーを吹けばどんな失敗でも消えるわけではありません。

黒いシミや段差がある場合は、その上からトップコートをしても残ります。

必ず先に色や汚れを整えておきましょう。

無塗装仕上げでは、トップコートを使わない場合もあります。

その場合は、修正範囲を必要以上に広げないことが最大のコツです。

小さな点を消すために周囲5cmを磨けば、その5cmすべての質感が変わります。

「直す範囲を最小限にする」。

これはスミ入れの修正だけでなく、プラモデル全般のリカバリーで役立つ基本的な考え方です。

トップコートは修正前と修正後のどちらに使うべき?

トップコートとスミ入れの順番は、使用する塗料によって考える必要があります。

「絶対にこの順番」と一つだけ覚えるのではなく、それぞれの役割を理解すると失敗しにくくなります。

スミ入れ前のクリアー層には、塗装面を保護したり、表面を滑らかにしてスミを拭き取りやすくしたりする目的があります。

特に表面がザラついていると、スミが細かな凹凸へ入り込みやすくなります。

一方、スミ入れ後のトップコートには、完成した色やツヤを整え、全体の質感をまとめる役割があります。

そのため塗装作品では、「下地塗装→必要に応じてクリアー→スミ入れ→修正・乾燥→最終トップコート」という考え方が使われることがあります。

ただし、使用する塗料やクリアーの種類によって相性が変わるため、すべての製品へ同じ工程をそのまま当てはめるのは避けてください。

特に修正直後へトップコートを急いで吹くのは禁物です。

塗料や溶剤が十分に乾いてから次の工程へ進みましょう。

また、つや消しトップコートを先に吹くと、スミが表面へ広がって拭き取りにくくなるケースがあります。

初心者なら「最後のツヤ調整は最後に行う」と覚えておくと工程を整理しやすいでしょう。

5. もう失敗しない!初心者でもきれいにスミ入れする基本手順

スミ入れ前に確認したいパーツ素材と塗料の相性

きれいなスミ入れをするために最も大切なのは、テクニックより準備です。

まず確認してほしいのが、プラモデルの素材と使用するスミ入れ用品です。

プラモデルにはPSだけでなく、商品によってABSやPEなど複数の素材が使われることがあります。BANDAI SPIRITSの商品情報でも、PS・PE・ABSを組み合わせた製品例があります。

そのため、「ガンプラだから全部同じ素材」と思い込まないようにしましょう。

次に確認するのが、無塗装なのか塗装済みなのかです。

同じスミ入れペンでも、無塗装パーツでは使いやすいのに、塗装面では相性が悪い製品があります。

GSIクレオスの極細タイプは主に成型プラパーツへ直接使用することを想定した製品で、特定の塗装面では塗膜へ影響する可能性が案内されています。

逆に、水性ふきとりタイプは塗装面への使用を想定した説明があります。 

つまり、商品名に「スミ入れ」と書いてあるだけで選ぶのではなく、「何の上に使える製品か」まで確認する必要があります。

初心者ほど、この確認だけで多くの失敗を避けられます。

分からないときは、本体より先にランナーへ試してください。

ランナーは塗料の流れ方、乾き方、拭き取りやすさを確認できる便利な練習台です。

ガンダムマーカー・流し込みタイプ・エナメル塗料の違い

スミ入れ用品にはいくつもの種類があります。

初心者が混乱しやすいので、まず「描くタイプ」と「流すタイプ」に分けると理解しやすくなります。

極細タイプのガンダムマーカーは、モールドへ直接線を描く感覚で使えます。

GSIクレオスの製品ではブラック、グレー、ブラウンなどがあり、無塗装パーツならはみ出しを消しゴムで修正できます。

シャープペンシルタイプも、細い凹線へ気軽にスミ入れでき、はみ出しを消しゴムで処理できる製品です。 

一方、流し込みタイプはモールドへ先端を触れさせ、液体を線に沿って流します。

長いパネルラインを一気に処理できるため便利ですが、液体が意図しない隙間へ入り込まないよう注意が必要です。

タミヤのスミ入れ塗料はエナメル系で、あらかじめスミ入れしやすい濃度に調整されており、凹モールドへ筆を置くことで塗料が流れる製品です。乾燥後のはみ出しはエナメル溶剤を含ませた綿棒で拭き取れます。 

初心者だから必ずペン、上級者だから流し込み、というわけではありません。

作るキット、塗装の有無、欲しい仕上がりに合わせて使い分けることが大切です。

スミを流す量は「少なめ」が基本!きれいに仕上げるコツ

スミ入れで失敗を減らす最も簡単な方法は、一度に使う量を減らすことです。

初心者は線全体が一気に黒くならないと不安になり、何度も同じ場所へ塗料を追加しがちです。

しかし、スミ入れでは「少ない量を何回かに分ける」方が修正しやすくなります。

流し込みタイプなら、筆先をモールドへそっと触れさせます。

塗料が左右へ流れ始めたら、まず筆を離してください。

途中で止まった場合は、先ほどの場所へさらに大量に足すのではなく、少し離れた位置へもう一度触れさせます。

こうすると、一カ所へ塗料がたまりにくくなります。

タミヤのスミ入れ塗料も、凹モールドへ筆を置くことで塗料がモールドに沿って流れる製品として説明されています。

極細ペンでも考え方は同じです。

一度で真っ黒な線を描こうとせず、ペン先を軽く動かします。

濃すぎる線は模型全体が漫画のように見えることもあるため、白いパーツにはグレー、赤系にはブラウンなど、色の使い分けも有効です。GSIクレオスでも対象色や表現に応じた色分けが案内されています。 

スミ入れは「濃いほど上手」ではありません。

パーツの形が自然に分かる程度を目標にすると、まとまりやすくなります。

拭き取りで失敗しにくい綿棒の動かし方と溶剤の量

スミ入れは「流す作業」より「拭き取る作業」で仕上がりが変わります。

まず、溶剤を使う場合に覚えておきたいのが、綿棒をびしょびしょにしないことです。

綿棒へ溶剤を付けたら、ティッシュへ軽く押し当て、余分な液体を落とします。

触ったときに少し湿っている程度から始める方が安全です。

次に拭く方向です。

凹線に沿って何度も綿棒を往復させると、線の中まで掃除してしまいます。

なるべくモールドを横切るように、表面の余分な塗料だけを取るイメージで動かします。

綿棒が黒く汚れたら、そのまま使い続けないことも大切です。

汚れた面でこすると、一度取った塗料を別の場所へ広げてしまいます。

綿棒を回してきれいな面へ変えるか、新しい綿棒へ交換してください。

タミヤのエナメル系スミ入れ塗料では、乾燥後にエナメル溶剤で湿らせたクラフト綿棒による拭き取りが案内されています。 

ただし、塗装面では摩擦そのものにも注意が必要です。

「消えないから力を強くする」のではなく、少しずつ時間をかけて整える。

この意識だけで、塗膜まで落としてしまう失敗をかなり防げます。

初心者向け「失敗しにくいスミ入れ手順」を最初から最後まで解説

最後に、初心者でも実践しやすい基本的な流れをまとめます。

最初にキットの説明書やランナーを見て、素材を確認します。

次に、無塗装なのか塗装済みなのかを確認し、それに合ったスミ入れ用品を選びます。

初めて使う製品なら、切り取ったランナーなどで一度試してください。

問題がなければ、本体のモールドへ少量ずつスミを入れます。

流し込みタイプなら、一度に大量に使わず、液体が自然に進むのを待ちます。関節や接続ピン、パーツの合わせ目へ流れ込む場所では特に慎重に作業します。

必要な範囲へスミが入ったら、製品の指示に合ったタイミングで余分な部分を処理します。

極細タイプのガンダムマーカーを無塗装パーツへ使ったなら消しゴム、ふきとりタイプなら綿棒やティッシュ、タミヤのエナメル系スミ入れ塗料なら乾燥後に対応するエナメル溶剤を含ませた綿棒、といった具合です。

最後に全体を確認します。

スミが濃すぎるところ、消えているところ、拭き残しがないかをチェックし、必要な場所だけ修正します。

一度で完璧に仕上げようとしないこと。

「少量で入れる→確認する→必要なら追加する」。

これが最も失敗しにくいスミ入れの基本です。

まとめ|スミ入れで失敗しても、原因に合った方法なら修正できる

プラモデルやガンプラのスミ入れで失敗すると、「もう直せないかも」と焦ってしまいがちです。

しかし、はみ出し・にじみ・拭き取りすぎ・塗装面の傷み・パーツ割れは、それぞれ原因が違うため、症状に合った方法で対処することが大切です。

特に覚えておきたいのは、失敗した直後に慌てて強くこすったり、必要以上に溶剤を使ったりしないことです。スミ入れに使ったガンダムマーカーや流し込み塗料の種類、パーツが無塗装か塗装済みかによって、適した修正方法は変わります。

はみ出しただけなら、消しゴムや綿棒、対応する溶剤で整えられる場合があります。拭き取りすぎた場合も、十分に乾かしてから少量ずつスミを入れ直せば修正できます。

一方で、パーツにヒビが入ったり割れたりした場合は、無理に動かさず、破損場所と素材を確認することが重要です。

そして次回から失敗を減らすためには、スミ入れ塗料を一度に大量に使わないこと、接合部や関節へ流し込みすぎないこと、使用前に素材や塗装との相性を確認することを意識しましょう。

スミ入れは、一発で完璧に仕上げなければならない作業ではありません。

少しはみ出しても、正しい修正方法を知っていれば十分リカバリーできます。

もし今まさに失敗して困っているなら、まずは自分の症状が「はみ出し」「にじみ」「拭き取りすぎ」「塗装剥がれ」「パーツ割れ」のどれに当てはまるかを確認してください。

スミ入れの失敗は、原因を見極めて落ち着いて修正することが一番の近道です。

今回のリカバリー方法を覚えておけば、次にスミ入れするときも「失敗したらどうしよう」と必要以上に怖がらず、安心して作業できるようになります。

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